ホーチミンも4日目、いよいよ念願のポタリングである。バイク天国のホーチミン市内を、無事走ることができるのだろうか。
まずは、レンタサイクルを探そう。レンタバイク店は多数あるが、なかなか自転車は置いていない。ようやく確保したのが、これ。 流行のシングルスピードだが、2シーターである。メーカーはベトナムの MARTIN 107 日本語の注意書きが貼られていたので、いわゆる逆輸入車かもしれない。 (追記)バックシートがメーカー純正であることが判ったので、日本からの逆輸入車である可能性は低い。 勇気を鼓舞して走り出す。重要なことは、右側通行であること。また、常にバイク集団に取り囲まれる状態であると言うことだ。 流れに乗っていると、「マフィアがいるから行ってはいけない」といわれたDISTRICT4へ入ってしまった。早く左折(日本だと右折)できるようにならなければいけない。 | |
最初の目的地は Hotel Majestic前のフェリー乗り場である。 このフェリーは、1000VND(6円)でサイゴン川を渡河する庶民の足である。 かなり流れが速い。スイッチバックのようなコースを取るので、進行方向はそのままで上陸できる。 ベトナムでは、2007年からバイクのヘルメットが必要になった。厳しく取り締まっているので、みなさんかぶっている。当初は、イミテーションも多数出まわったとのことだ。 | |
川を渡ると、風景は一変する。道はダートになるが、のんびりした田舎道となる。 DISTRICT2最南端の漁村では、あまり外国人は来ないのでろうか、みんなニコニコしてこちらを見ている。 このDISTRICT2への地下トンネルの工事が着工したとのことだ。上海の浦東みたいに、大発展するかも知れない。
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海岸線を離れ、内陸部へ入ると、もうそこはジャングルです。 すれ違う子供達が、不安気に「ハロー」と声をかけてくる。学校で習った英語を初めて実践するのだろう。 道端の飲み物屋で水分補給。市内より少し安くてペットボトルが7000VND。 「私の子供なの」と行って紹介するので、シャッターを押すと、その瞬間、子供がくしゃみ。で、お母さんが思わず顔を隠す。それよりも、ふりちんでした。 | |
午後は市内に戻り、サイゴン駅を探す。散々迷い、あきらめて中心部へ戻ろうとしたところで、ディエンビエンフー通りと8月革命通りの交差点で現在位置がわかり、引き返してようやくたどり着いた。 それにしても、第一次インドシナ戦争の伝説の地ディエンビエンフーと1945年の親日政権崩壊を記念する通りで、なぜ私はママチャリにまたがっているのだろうか。 駅でもらった時刻表だと列車は1日4本、単線の小さなターミナル。夜出て、2日後の朝、ハノイに着くようだ。寝台列車(ブルートレインと言う)は、ちょっと気持ちが動く。 | |
さて、無事帰ってこれたが、ホーチミン市内の道路は、通常、左画像のような状態である。 ポタリングの結果、いくつか有意義な知見を得ることができた。 | |
(1)バイク集団は、自転車やシクロ(3輪人力車)や屋台と行ったスピードが遅い移動物を、次々と吸収しながら走っているが、実際に中に入って見ると、みなさん余裕がある。 (2)自転車の視点でも、包まれているような安心感があり、ロータリーに入る時など、スピードをコントロールし単騎突入を避けた方が安全である。 (3)道路を渡る歩行者は、歩く速度を急に変えない限り危険はない。勇気を持って踏み出そう。ただし、自動車は、避けられない(停止するしかない)ので、注意が必要がある。自動車ドライバーは昭和40年頃までの日本のように「オレは道の王様」感を持っているので、現在の日本のように止まってはくれない。 | |
レンタル料金は1日2ドル。デポジットにパスポートを求められたので、「エビデンス・ピクチャーだ」といって撮影。 返却時に、「返した証拠も撮影してよ!」と言われた。 (パスポートのデポジットは一般的なようだ) 外国人客の多いファングーラオ通り周辺には、知恵と才覚で伸し上がろうとしている連中が大勢いる。中には悪いやつもいるだろうが、日本とは目の輝きがちがう。 | |
サイゴン駅周辺で、自転車ショップ街を発見した。ジャイアントのクロスが600USDとのことなので、日本と同等の価格である。 ベトナム南部のメコンデルタを走るのだと、変速機は必要ない。シングルスピードで十分だ。 HONDAのステッカーがあれば、尚良し。「最新のHONDAはガソリン不要になった」とか言えば、バイクおやじと友達になれる。 |
(初級編)市場 18秒
(中級編)普通の道 17秒
(上級編)7差路ロータリー 77秒
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