スイス連邦地形測量所の地図を見る |
swisstopo(スイス連邦地形測量所)のサイトでは、全土の旧版地図を見ることができます。旧版地図は、Journey through time - Maps(英語)から。 |
イタリアとの国境にあたるグラン・サン・ベルナール峠の最も古い1/100000は、1860年発行。峠の道は、つづら折りの山道で、1800年にナポレオンが越えたのはこの道と考えてよさそうです。ジャック=ルイ・ダヴィッドの有名な油絵 "Bonaparte franchissant le Grand-Saint-Bernard" はここがモデル。 国境のスイス側には、1050年に建てられセントバーナード犬が活躍した Hospice が描かれています。 |
車道が初めて描かれるのは1904年版、1909年版から多色刷りとなります。これは1915年版。 |
1963年版には、1964年に開通したグラン・サン・ベルナール・トンネル(5798m)が、フライングで登場します。 |
今回、スイスで泊まったマルティニーの最も古い1/100000は、1866年発行。小さな谷口集落ですが、既に鉄道駅ができています。地図にある Chemin de Fer を路線名と思い翻訳すると「鉄道」でした。 |
マルティニーからシャモニーへの鉄道 "MONT-BLANC EXPRESS"(1908年開通) は、1/50000 1912年版で登場します。 |
フランスに入りシャモニー。国境近くはスイス連邦地形図にも記述されています。 近代登山発祥の地 シャモニー=モン=ブラン。1786年のモンブラン(4810m)初登頂から80年経った1866年の1/100000。まだ、Arve川沿いの寒村といったところでしょう。 |
1915年。フランス国鉄コル・デ・モンテ線(1908年開通)、モンタンヴェール鉄道(1909年開通)が描かれていますが、街はあまり変わっていません。日本での "鉄道補入" 版かもしれませんが、氷河の後退は読み取れます。ケバで表現している地形は、スイス国内よりは随分簡略化されています。 |
最新版(2010年)。リゾート地として発展してきたようすがわかります。氷河はさらに後退。 |
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