今尾恵介さんの地図本は、目を通しているつもりでしたが、検索してみると洩れがたくさんありました。川崎の図書館サイトで予約し、つぶしにかかっています。
図書館に無い「四国四都」(日本地図センター)は、持っていてもよさげなので、ネットで購入しました。
当然、見ず買いですが、国土交通省四国地方整備局長の巻頭あいさつで始まり、出版意図が不明瞭です。今尾さんが書きたかった訳ではなさそうですが、旧版地図の印刷がきれいなので、良しとしましょう。
「地図から消えた地名」(東京堂出版)は、平成大合併ほかで "消滅した理由とその謎を探る" とするものですが特段、探っている訳でもありません。探るとしたら、地理学でなく、心理学や文化人類学の範疇になりそうです。
歴史・文化への無頓着ぶりや、地方の不思議な「中央」好きを、淡々と記述しています。
大字や字に残った痕跡を愛でるとともに、短命に終わった過去の合成地名や瑞祥地名、広域地名の事例を引き、今からでも遅くない、やり直せばいいんだ、と静かに語っています。
四国の各県庁所在地の過去・現在を比較しているものですよね?どこかで立ち読みしたのですが、綺麗だな~とおもいながら、購入はしませんでした。
この間読んだ本で、私が子どもの頃使われていた、香川の郡名の多くが合成地名でびっくりしました。
smakさんに刺激され、今尾さんをチェックしました。
新しい地名も100年たって馴染めば、由緒も生まれてくると思います。
もっとも、お隣の なんたら中央市 では、難しそうですが。