青春18きっぷが余りそうなので、いつもは車窓から眺める山陽本線の隘路を走ることにします。 京都方面から姫路までは新快速が頻繁に走っていますが、姫路以西、特に赤穂線と二手に分かれる相生、東岡山間は、車窓ともどもローカル線の趣があります。 徳島 6:11 ~ 8:09 高松 8:22 ~ 9:18 岡山 9:25 ~ 9:34 東岡山 |
東岡山駅はちょうど市街地の東端にあたります。この駅は昭和36年(1961)までは西大寺駅で内田百閒の地元ということになりますが、当時の面影は皆無でしょう。まずは、山陽本線に沿って旧山陽道に当たる小道をたどっていくことにします。昭和28年(1953)まで存在した古都村の役場跡が旧山陽道に面して残っていました。 他では見られないマスカットの無人販売所。これ、朝食代わりになりました。 |
在来線の駅は各駅同じ設計です。親柱が過度にりっぱな "せとはし" の来歴は不明です。 |
再開発が成った、と言うか商店街がなくなった和気駅前の観光協会(旧中国銀行和気支店)で教えてもらった和気神社へ。和気清麻呂までさかのぼると、当時のものはなにもありません。 |
脇道にそれて閑谷学校へ。想像より規模が大きく驚きました。 |
岡山藩が開いた庶民向けの学校で、藩校とは別につくられました。講堂は国宝。塩化ビニールの水抜きと思ったのは、備前焼きです。 |
三石で国道2号線に合流。並行する山陽本線のレンガ積み橋梁がいくつも残っています。これは、たぶん金剛川四列拱渠。夏草が茂っていますが、現役です。 |
次いで、非常に地味な案内が目に入り、旧道らしき道へ。 |
廃道と言ってよさそうですが、水銀灯からは往時のグレードの高さが伝わってきます。縣境の石柱があらわれ、兵庫県に入ったことがわかります。西国街道(近世山陽道)の船坂峠だったので、案内標識はもっとアピールしても良いと思います。 |
国道2号線を離れ、上郡方面へ兵庫県道5号線を進むと落地(おろち)飯坂遺跡。古代官道(道幅10mの直線道路)と野磨駅家(やま うまや)の遺構が見つかっています。畿内と大宰府を結ぶ、当時の高速道です。古代直道好きには、たまりません |
上郡からは千種川を下ると赤穂へ出られますが、鉄道に沿って相生から播州赤穂駅へ。 有名な観光地は少ないですが、山陽道は見どころいっぱいです。 |
播州赤穂 18:57 ~ 20:09 岡山 20:41 ~ 21:38 高松 21:44 ~ 23:27 徳島 |
90.88km |
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似たコースを走りましたが、船坂峠の旧道には気づきませんでした。
再訪してみます。
↑ゴンでした。
ゴンさん:船坂峠旧道入口は、「自転車歩行者専用道」としか書いていないので、"地元の小さな公園に着いて、おしまい" かも、と思いましたが、大収穫でした。路面は苔むしているので、スリップ注意です。
相変わらず、渋い選択と行き届いたリサーチですね。
山陽道、意外と見どころが多いようです。以前に走った竹原でも驚きでした。
や まさん:吉備は古墳時代、奈良時代は超大国だったので、古い層に面白いところが多そうです。ランドナー向きだと思います。