先週、御坂峠で道を教えてもらったオーストラリアのサイクリスト "Gusさん" が、小田原在住なので、我が家との中間地点の江ノ島で会うことにしました。 彼は、ゴールドコーストのコテージの元オーナーで、今は 'Wooden Bike Test Pilot' !? 毎年、2~3ヶ月日本に来ているとのことで、今回は箱根の寄木細工との技術交流を画策しているみたいです。 江ノ島を散策しながら、木製自転車の話を熱く語ります。 ・硬い木と柔らかい木を組み合わせると、十分な剛性を持った、乗り心地のよい自転車が作れる。 ・米国には、RENOVO HARDWOOD BICYCLES などの木製自転車メーカーがある。 ・木の持つ「たわみ」を、カーボンは持てない。 ・同じ2000ドル払うなら、カーボンフレームより、よっぽど良いぜ。 素材の特性から説明してくれるので、説得力があります。 コテージも自分で作ったようだし、木おたく、かつ曲線マニアです。でも、乗ってきたバイクはスペシャライズドのアルミ+カーボン。 高校野球は金属バットだが、プロ野球は木製バットだと言うことに気づいたので、後で教えてあげよう。 Gusさんと別れた帰路、女性サイクリストに市が尾、青葉台の246危険ルートの回避路を教えてもらいました。しっかりした走りなので、ひょっとすると名のある方かも知れません。最も嫌な場所の抜け道がわかり大きな収穫です。 |
76.92Km
今日は、山梨の石和で入院しているハノイ在住の知人のお見舞いです。原因は落車なので、自転車で行きます。ルートは、悩んだ末、無駄に笹子峠と御坂峠の旧道を越えて行くことにします。 <笹子峠>江戸期の甲州街道 笹子隧道:1938年開通、240m。山梨県道212号(元国道20号線) 文化庁の登録有形文化財。 新笹子隧道:1958年開通、2953m。国道20号線。 <御坂峠>鎌倉往還御坂路 御坂隧道:1931年開通、394m。山梨県道708号(1929年-52年 国道20号線、元国道137号線) 文化庁の登録有形文化財。 新御坂隧道:1967年開通、3875m。国道137号線。 まず輪行で山梨の勝沼ぶどう郷駅に行きます。ここから石和へ行くとすぐ着いてしまうので、東京へ向け走り出します。新笹子隧道の2Km手前を右に折れ旧道に入ります。車はほとんど走っていませんが、路面は整備されており、走りやすい道です。 勝沼側と大月側 |
大月まで下った後、今度は富士急線に沿って上ります。河口湖をかすめ、新御坂隧道の入り口手前から旧道に入ります。が、トンネルの先の山梨側が通行止めになっています。 逡巡していると、自転車が一台下ってきます。道の様子を聞いてみると 「オレは甲府から来た」「ノー問題」「あなたは40m担ぐだろう」とのことなので、安心して上り始めます。 彼のブログはこちら ride japan boat building practice 御坂峠には、有名な峠の茶屋 「天下茶屋」 があり、車、モーターバイク、ハイカーで賑わっていました。 |
トンネルからは通行止めなので、誰も来ません。出口は見えず真っ暗ですが、徐々に出口の上部が見えてきます。 道の崩壊箇所は重機が入って、大掛かりな工事が行われています(今日は休工日)。40m担ぎました。 |
道は若干荒れていますが、厳重に封鎖されていますので、快適です。 |
石和まで、20Kmかけて1000m下ります。この道は傾斜が5%前後で一定しており、位置エネルギーの無駄な放出がありません。 お見舞いはそっちのけで、今日のコースの面白さを吹聴します。退院したら、山越えのホーチミンルートで、ハノイから旧サイゴンへ走る約束?などを。 96.8Km |
地図の旅愛好会 の山形例会(10/9-10)に絡めての山越えです。普通列車限定の「鉄道の日記念」切符で山形へ入るには前泊が必要となりますが、時間が中途半端になってしまいます。郡山から、磐越西線で会津若松の3駅手前の磐梯町駅まで輪行して、北上することにしました。 |
磐梯町駅着が 11:38 、距離は70Km、獲得標高は1500mなので、日没前に米沢まで辿りつけるかが課題となるルートです。 天候は、曇り時々晴れですが磐梯山の山頂には雲がかかっています。 まずは磐梯山の登山口の八方台(1194m)まで15Kmで800m上ります。 |
峠を越えると荒々しい北面が望めます。 1888年の噴火による山体崩壊では長瀬川が堰止められ幾つもの湖沼が生まれました。 最大の桧原湖には桧原村が沈んでいます。 磐梯山ゴールドラインは、自転車 70円。 西吾妻スカイバレーは 2003年から無料となっています。 |
唯一フラットな湖畔を過ぎると吾妻山の稜線への上りが始まります。県境の白布峠(1420m)まで、8Kmで550m上ります。リソースが減っているので速度が上がりません。 峠着が、計画の1時間遅れで 17時。日が暮れる前に米沢市街に入りたいと思っていましたが、全然間に合いません。 船坂峠からの10Kmは、夜景を見ながらの低速ダウンヒルです。 |
最後は、米沢駅から再度輪行で山形へ向かいます。 69.13Km |