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連日走っている"きぬかけの道"を仁和寺で折れ、大文字山の裏をまわり鷹峰(たかがみね)の急坂を押し上げます。上れないばかりか下るのも危険な坂で、上からだと道があると思えません。
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今日は帰る日ですが逆方向の鷹峰へ来たのは、初日の雨で行きそびれた京見峠(446m)を上っておきたいためです。
今は樹木で眺望がなく "京見" とは言えませんが、京七口のひとつに数えられる歴史ある峠道です。
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鷹峰に戻り、一転東山を目指します。千本通、北大路通、烏丸通、今出川通、白川通、仁王門通と聞き覚えのある通りをつなぎ、蹴上から東山ドライブウェイへ。1959年に有料道路として作られましたが、無料化された今は寂れた感じで、昭和テイストのレジャープールが廃墟一歩手前で放置されています。
この日は空気が澄んでいて、高槻方面まで見通すことができました。
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東山ドライブウェイを R1 まで下り、道が入り組んだ峠を明治36(1903)年竣工の花山隧道(今は歩行者自転車道)で越えて行きます。GWの連休で R1が混んでるので、江戸期も東海道の間道だった渋谷街道で山科を抜けることにします。
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山科の盆地を過ぎ、追分で東海道と合流。観光色のない生活道として街道筋が残っています。
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国道1号線、名神高速道、京阪鉄道が寄り添って越える逢坂。大正10(1921)年までは、東海道本線も通っていました。
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逢坂山隧道は、明治11(1878)年、日本人設計・施工による最初のトンネルで、大津側の逢坂山隧道東口は、鉄道記念物として保存されています。
隧道西口は名神高速の工事でなくなり、大谷射撃場跡は団地と乗馬場になっています。
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三条実美揮毫の扁額「楽成頼功」は「落成」が落盤に通じるので、置き換えたとのことです。
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峠を下ると大津はすぐ。4両編成の京阪電車が、路面を平然と走っていました。
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蹴上で見た琵琶湖疎水の取り入れ口はここにあります。
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後は帰るだけ。琵琶湖大橋までは湖西、その後は湖畔自転車道、西の湖、能登川水車を経てのんびり彦根へ向かいます。
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GW中でしたが、米原 18:55 のひかりは、自転車を置ける車両最後尾の自由席に座れました。
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102.56km 走行時間 7:14 /合計 402.14km
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琵琶湖疏水の取水口を始めとして、要所をかっちり抑えられていて、大変参考になりました。事前調査?やはり素養ですかね?
実は、事前にかなり調べます。国内だと必ずルートラボで予定ルートを引いています。
計画と変わることも多々ありますが、ベトナムのダナンで道を聞いてきたドイツ人のように「オレはカンボジアから来た。地図は持ってない。ハノイはどっちだ」みたいな走りにあこがれたりもします。
鷹峯の坂は上り下りとも歩きましたか・・意外と(失礼)慎重派ですね。(笑)
でも、あそこは21%という表記以上のものがありますよね?頂上の頭上にカーブミラーが付いてるのって、話には聞いてましたが実際に目にするのは鷹峯が初めてだったかもしれません。
仁和寺の裏の無名峠はきつかったですか?休日の京見峠は自転車多かったのではないですか?
鷹峯は落車すると、そのまま滑落しそうです。京見峠は朝早かったためか、下りで数名すれ違いました。京都は山が近くて、手ごろなサイクリングコースがたくさんとれそうなので、一月くらい住みたいです。