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東大安田講堂での旭硝子財団ブループラネット賞、受賞記念講演。お目当ては 『銃・病原菌・鉄』 のジャレド・ダイアモンド教授。読み返していますが、やはり10年に1冊レベルの凄本。エリック・ランバン教授ともに、期待以上に面白い講演(同時通訳)でした。 |
「5年前は疑問視されていた温暖化だが、今はアメリカ人の70%が現実のものとして受け止めている。残念ながら、うちの大統領は違う・・」 後列にはコーディネーターを務めた今井通子さん。 |
地理の先生とおぼしき人の「日本では地理より歴史が人気がある。授業で興味を持たせるヒントが欲しい」に対するダイアモンド教授の答えは「ニューヨークの場所を知らないアメリカ人も多い。日本の方がマシ」「日本と英国は共に大陸に近い島国だが、ちょっとした距離の違いで日本は大陸からの影響を絶つ時代があった。地理的考察は重要で面白い」 |
ダイアモンド教授の講演、質疑応答のメモから
・私の前には、常に地図があった。 ・人間の生活は地理が制御する。地理的偶然でアメリカ人となった。 ・82歳。力強い声、演台を歩き、身振り手振り。 ・説明するのが好き。小さい頃から妹に説明していた。 ・生理学教授になった後、鳥好きの友人とアンデスへ行き、鳥類学者の道へ。 ・1985年、48歳でマッカーサーフェローシップとなり、それが転機に。 ・82歳となった今、次の転機は良くないことだろう。40歳,50歳,60歳とは違う。 ・リスク管理は重要だが、家族の理解は得られない。空港へ早く行き過ぎると言われる。 ・ 『銃・病原菌・鉄』"Guns, Germs, and Steel" の書名は、「麦・病原菌・農業」となっていたかも。 ・20年前は大企業は悪の根源だと思っていた。今は、若い人と大企業が環境問題を重要視している。 ・若い人にできること 「投票所へ」 ・ローカル化(ポピュリズム)は負け戦。グローバル化は、止められない。 ・地球温暖化の要因は人間由来。太陽・火山活動の影響は僅少。 ・一般書を書いて、その批評を乗り越えるコツは、面の皮を厚くすること。 |
三四郎池。 |
6.61km 歩き。 |
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