走りだしてすぐ、小雨がパラつき始めます。この先、山越えなので心配でしたが、程なく雨も止み、省道7甲との分岐を右に分かれ登坂に入ります。省道7号線を進みますが、今では7甲がメインらしく、交通量は激減します。 <1990年代までは、中華民国は中国全体の政権で、台湾省はその一部と言う建前が強かったので、国道でなく省道と名付けられています。> 宜蘭縣と桃園縣の県境へ1000mの上りが始まります。路面の舗装は良好で、斜度も最大9%だったので、坦々と上れる道でした。途中の明池森林遊楽区(ネイチャーセンター)までは、20Kmほど人家がありません。
道端にあったのは一等水準点。内政部の管轄です。 桃園縣は、国際空港がある西側の県ですが、まだこのあたりは原住民部落が続きます。台湾の原住民は人口の2%程ですが、山間部の大部分は原住民の領域のようです。 <台湾では、Indigenous Taiwanese(日本語の先住民)を原住民と呼びます。先住民は、別の意味を持つようでNGです。> 今日は距離を稼いでおきたいので、下り始めますが・・。 下りはすぐ終わり、数十メートルのアップダウンが延々と続きます。巴陵で大漢渓を左岸に渡り、後は川辺りかと思いきや、また上りです。川の蛇行に合わせ、尾根ごとにトラバースルートのように道が付いており、下り基調なのに 9%の上り坂も出現します。 川も猛々しく、眼下には崩壊したダムが。 標高500mくらいまで下り、人家がちらほら見え出しますが、川面は遥か下方です。堤高100mはありそうなアーチ式ダムが見えますが、堆砂でほぼ埋まってるようです。何か凄いことになっています へろへろなので、最初に見つけた民宿に泊まることとし、高坡と言う集落の「北横之星」にたどり着きます。目的地だった復興の8Kmほど手前になります。 「夕食は、下の街で食べて」と言うのを、英語が出来る女性オーナーに頼み込んで、作ってもらうことにしました。 このおねーさん、どこで英語を覚えたのかとの質問に「私はアメリカ人とのハーフで、アメリカ生まれなの」と言ってたが、冗談なのか中国系アメリカ人とのハーフなのか判らん。
暮れに泊まった「北横岳ヒュッテ」は北八ヶ岳横岳の略ですが、ここの北横は、北部横貫の略です。 今日の最高地点は1200mですが、bikemap.net での累積標高は2770mです。 (これ、精度は怪しいです)
71.28Km
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興味津々で読んでいますが、如何せん、予備知識が全く無いので、現実感に乏しいです。
その場での宿など、適当に取れるものなのでしょうか?
takaさん、英語はペラペラ?
飛び込みの宿は、日本より確保し易いです。(結構、ひやひやだったりしますが)
そもそも、日本だと観光地でない、山間の集落には、宿無いですね。
英語は、ネイティヴとは会話不成立(笑)。アジア限定の中学英語です。「北横之星」の女性オーナーは、相当な手練れで、ビビリました。