1/14に聴講した法政大学デザイン工学部建築学科の東京発掘プロジェクトの研究発表は建築より土木寄りでした。建築重視を悔い改め、記憶に残る土木画像を10件選んでみました。 |
◆宇津谷隧道 <2010/4/3> 旧東海道の蔦の細道。明治から平成まで4本のトンネルが並ぶ。1876年(明治9年)開通の「明治トンネル」も現役ですが、1930年(昭和5年)開通の旧国道1号線(静岡県道208号線)は優美な断面を持っています。 |
◆豊稔池堰堤 <2010/7/27> 香川県観音寺市。1930年(昭和5年)に完成した豊稔池堰堤は石積みの多連式アーチダム。堤高30mの小ぶりのダムですが、堰堤直下に行けるので間近に見ることができます。堰堤脇を上ると天端ギリギリまでの満水だったのでびっくり。 |
◆大分県道11号線(由布岳山麓) <2012/10/3> 大分空港へ航空機輪行。杵築から別府を経て、盆地の由布院へ快適ダウンヒル。この先、由布院から阿蘇までが "やまなみハイウェイ" と呼ばれていますが、「道」としてはここが最高。 |
◆丸亀城石垣 <2016/6/20> うどん県。「谷川米穀店」(うどん屋です)の営業時間にあわせたため目的地の琴平に早く着きすぎ、予定外の丸亀城へ。総高66mの石垣は高度感抜群でした。 |
◆筑後川橋梁 <2016/10/17> 久留米から佐賀経由、国鉄佐賀線跡の自転車道を走ると秀美な筑後川橋梁。あいにく閉鎖日(月曜日)だったので走れず。要再訪か。 |
◆大河津分水 <2010/9/12> 中越震災復興プランニングエイドの、法末 「へんなかフェ」に泊まった後、小千谷駅から新潟駅まで輪行。弥彦山の海側を走り大河津分水へ。山を開削した分水路を遡上すると、2000年に通水した二代目洗堰(可動堰)。ここは地形を変える土木工事。初代洗堰、洗掘と戦う第二床固も記憶に残ります。 |
◆吉見百穴地下工場跡 <2017/6/9> 日本海サイクリングの初日の寄り道。古墳時代につくられた埼玉県の吉見百穴は昭和の観光地ですが、その地下は戦争末期に中島飛行機の移転先として碁盤の目に開削されました。 |
◆水戸市水道低区配水塔 <2017/6/24> 苫小牧からフェリーで大洗へ。自転車乗りは5人。米国人は土浦、カタルーニャ人カップルは霞ヶ浦、若い日本人は葛飾、私はいちばん近い水戸へ。建屋ですが土木学会選奨土木遺産なので、水回りは土木の範疇のようです。 |
◆角島大橋 <2018/4/20> 日本を代表する観光スポットとなった山口県の角島大橋。2000年に開通、総工費149億円。やはり、選んでしまった。 |
◆大谷川砂防堰堤 <2018/7/30> 木曽三川の改修で有名なオランダ人土木技師ヨハネス・デ・レーケは明治6年に来日、帰国まで30年に渡り、砂防や治水の近代化に尽くしました。うだつの町、徳島の美馬市脇町に残る小作品。 |
最後まで迷って選外となったのは、神戸の布引五本松ダムと高知の魚梁瀬森林鉄道、法恩寺跨線橋。 |
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